The mother on the land:大地に住まう母

その人本来の資質や個性といったものを仮に「大地」と呼ぶ。少なくともそういったものは、大地から生まれて大地と繋がっていると思えるからだ。人と大地の繋がりのあり方を、「母」という対象を追いかけて表現するプロジェクト。

 大地に向かう母 expectation life

これから母になろうとする存在の周辺はあらゆる物事が凝縮されている。例えば私にとって、妊娠期は今まで自分の思い通りだと思っていた自分の身体との向き合いの時間でもあった。私自身が母になる前から母になった後も、継続して一人一人向き合い続けているお腹に赤ちゃんがいる女性たち。

大地に住まう母 Nomadic mother Life

文字通り、大地に限りなく近い生活をしている存在は多い。街に生まれ街に住む私は、どこか自分の都合で行動することも多いだろう。だが、人の都合だけではどうにもならない自然環境におかれた時、様々なものを見直さざるを得ないことになる。自分を変えながら自分の質を上げていくしかない。遊牧生活を送るお母さんたちと過ごしながら、人と大地の繋がりのあり方を探っている。

大地に住まう母と家族たち Gathering Lives on the land

個人として生きている間では決して観ることも出来なかったであろう物事たち。しかし、人は「家族」として集団になった時、言い切れない様々な広がりを産む。それは、まるで自己が拡張していくような風景だ。私はあらゆる角度から家族写真で人の生を表そうと思う。

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